「はぁ...」

今日もまたあれが始まるのかと思うとため息がでる。私、大城三葉はこの世で一番学校が嫌いだ。

ほぼいつも通りの時間に幼なじみの紺野希恵が家のインターホンを鳴らす。このインターホンの音は私の1日の始まりの合図の様なものだ。

妹の美春も既に学校の準備を終えて玄関で待っている。私が家を出るのは一番遅い。何故ならどうしても学校に行きたくないからだ。