結局なにも言えないまま、
街が赤と緑で浮かれ出す季節になった。

そして、わたしの誕生日。

わたしは決めていた。今日を最高の日にすることを。


昂とはデートの約束をしていた。

昂プロデュースのわたしのための誕生日スペシャルデートだとメールが来た。