けれど、急に目の前が真っ暗になって
あぁ自分のことなんだと。本当のことなんだと。
ほんの少し実感して、
『昂には絶対に言ってはいけない』と思った。

そう思えば、口からすらすらと言葉が出た。

「…大丈夫だよ。怒ってないし、
パパのこと恨んだりしないから。大丈夫。だから、ね?」

「咲夜…」

「じゃ、わたしもう寝るね!おやすみ。」