両親のただならぬ雰囲気にまだ15歳のわたしはとりあえず頷いた。
ただ、わかったのは良い話ではないこと。

「実は、咲夜と昂くんは兄妹なんだ。」

「…っえ?」

母は何も言わなかった。声を殺し、静かに涙を流していた。