「恋愛ごっこ、しない?」
そう言われたのは8月だった。
「結衣〜〜テストどうだった??」
「んーなんとかね…那月は?」
「いやいやわたしは本当に駄目だった。こりゃ単位落としたかな……」
同じサークルで同じバンドの那月。
わたしが大学で1番信頼してる友達。
「それよりさ!テストも終わったことだし、今日はパーっとやらない???青木くんとかも誘ってさ!!」
「えっなんで青木くん??!」
那月の口から拓真くんの名前が出てきたのは意外だった。
「え〜だってカッコいいじゃん!それにさ、結衣は青木くんのこと好きなんじゃないのー?笑」
えええ…バレてる………
「い、いや別にそういうわけじゃ…」
「そんな言い訳、いいからいいから。とりあえず今日は飲も??」
「う、うん………」
那月に促されるままのわたし。
那月が拓真くんを誘ってくれて、拓真くんは友達と来てくれることになった。