「風邪ひきますよ!」
濡れた髪でベッドに上ると、雨宮さんが慌ててドライヤーを持ってきた。
そして手慣れた感じで私の髪を乾かしてくれる。
贅沢だ。
「上手~」
「毎日やってますから」
「……ですよね」
なんてやりとりをしているうちに、よそよそしい敬語は抜けて、少し親密な感じになった。
髪を乾かしてもらった後も、少しだけお互いのことを話した。
彼の名前は、雨宮 奏太(アメミヤ ソウタ) 23歳。
美容専門学校を出て、今の美容室でアシスタントとして三年目、修行の日々らしい。
本当に偉い。
「大学生」の鎧を着て、遊んでばかりいる大バカ者の自分が、急に恥ずかしくなる。
勉強に勤しむわけでもなく、適当にサークルに所属して、セックスと酒に溺れて、単位落としまくって5年目確定。
あー。オワってる。
社会に出て、厳しい修行に耐え、コツコツと技術を習得している雨宮さんとは、正に、天と地の差。
1歳しか違わないのに。
濡れた髪でベッドに上ると、雨宮さんが慌ててドライヤーを持ってきた。
そして手慣れた感じで私の髪を乾かしてくれる。
贅沢だ。
「上手~」
「毎日やってますから」
「……ですよね」
なんてやりとりをしているうちに、よそよそしい敬語は抜けて、少し親密な感じになった。
髪を乾かしてもらった後も、少しだけお互いのことを話した。
彼の名前は、雨宮 奏太(アメミヤ ソウタ) 23歳。
美容専門学校を出て、今の美容室でアシスタントとして三年目、修行の日々らしい。
本当に偉い。
「大学生」の鎧を着て、遊んでばかりいる大バカ者の自分が、急に恥ずかしくなる。
勉強に勤しむわけでもなく、適当にサークルに所属して、セックスと酒に溺れて、単位落としまくって5年目確定。
あー。オワってる。
社会に出て、厳しい修行に耐え、コツコツと技術を習得している雨宮さんとは、正に、天と地の差。
1歳しか違わないのに。