伸びてきた前髪、とれかけのパーマ、跳ねた毛先。
私の隣で眠る裸体の男のしっとりとした皮膚、汗の匂い。
ゴワゴワしたタオルケット、濃厚すぎる柔軟剤の甘い匂い。
湿度の高い6月の空気。25度に設定されたエアコンの風……
全てにイライラする。何もする気になれない。
ベッドに沈み込んで消えてしまいそう。
「ねぇ、ハヤト、起きて」
気怠い体をベッドに預けながら、声を発してみる。
隣で眠る男は、私の彼氏……だと思う。
多分。
断言できないのは、ハッキリと「付き合おう」と言ったことも、言われたこともないから。
でも週に何日かデートしたり、セックスをする。
そういう関係だ。
「ん、優梨……もう一回ヤろーぜ」
突然、強引なキスが降ってきて、かたい指が私の背筋をなぞる。
「は?そろそろ起きなきゃ、講義間に合わないよ」
「出席足りてるだろ?」
「や、金曜はギリギリなの」
首筋から耳にかけて、ぬるりと生暖かい舌が這う。
「ちょ、あ……」
「もう無理、シたい」
私の隣で眠る裸体の男のしっとりとした皮膚、汗の匂い。
ゴワゴワしたタオルケット、濃厚すぎる柔軟剤の甘い匂い。
湿度の高い6月の空気。25度に設定されたエアコンの風……
全てにイライラする。何もする気になれない。
ベッドに沈み込んで消えてしまいそう。
「ねぇ、ハヤト、起きて」
気怠い体をベッドに預けながら、声を発してみる。
隣で眠る男は、私の彼氏……だと思う。
多分。
断言できないのは、ハッキリと「付き合おう」と言ったことも、言われたこともないから。
でも週に何日かデートしたり、セックスをする。
そういう関係だ。
「ん、優梨……もう一回ヤろーぜ」
突然、強引なキスが降ってきて、かたい指が私の背筋をなぞる。
「は?そろそろ起きなきゃ、講義間に合わないよ」
「出席足りてるだろ?」
「や、金曜はギリギリなの」
首筋から耳にかけて、ぬるりと生暖かい舌が這う。
「ちょ、あ……」
「もう無理、シたい」