今日の先輩やばい。



どうしたんですか?

熱でもあるんですか!?


今日、地球消滅しちゃうのかな……?





「ほら」



わあああ、まだ手が頬にーーーっ。





「せ、んぱい。まず手を……っ」




そう言うと先輩の目が大きくなって、勢いよく離れた。



言わなきゃよかった、そう後悔した。





「ご、ごめん」


「い、いえ……」






どうしよう。急に顔が見られなくなっちゃったよ。




こんな空気の中、困らすこと言ってもいいのかな……。




『彼氏だから。遠慮なくどーぞ?』




今さっき言われた言葉を思い出して、太ももに置いた手を握りしめた。