「ごめ、」
「なんで謝るの!?私はそんな言葉を待ってるんじゃないのに!なんで、……っ」
……やっちゃった。
私のいけない部分がむき出しになっちゃった。
あぁ、もう終わりなのかな。
「ごめんなさい。私、帰ります」
先輩の顔も見ずに立ち上がって外へ向かった。
少し期待してた。
あとを追って引き止めてくれるかなって。
そんな期待するんじゃなかった。
声すら聞こえない。
家を出ると、さっきとは違う景色だった。
今日、雨降るなんて言ってなかったじゃん。
うそつき。
うそつき。
うそつき。
うそつき。
先輩のばか。
嫌い。
やだ。
先輩なんか、大……っ。
大好きすぎて辛いよ。