「ね、あの子可愛くない?」

「うわ…まじ可愛い…」


男たちがそんな事を話してる。


「奈々すごいね♪みんなに注目されてるぅー」

「は?あんな奴らに“可愛い”とか言われるんの嫌なんですけど…」


なんか可愛いとか言われてんのが私、相川奈々。
今日から高校生。

そして、私と話してるのは幼馴染の中井美砂。


「あ、クラス表だっ★」

そう言ってクラス表を見に行く美砂。

私も美砂について行く。


「えーっと…あ、奈々とあたし同じクラス♪」

そう言って嬉しそうに私を見る美砂。


「そう…」

別に嬉しくもないな…


高校生になると“彼氏欲しいー”とか言う女居るけど、別に彼氏なんていらないと思う。


そう思う私は変わってるのだろうか?


ま、どっちにしろこんな性格の私がモテる訳がないね♪



そんな事を考えていると…



―――――――ドンッ―――――――――


誰かとぶつかった。


「誰なのよッ!」

私は顔を上げると…


――――――チュッ――――――――

キスされた。



「―――ッ///////」

誰ッ!?


私にいきなりキスした命知らずは―――――ッ!!



私はいったん下げた顔を上げる。



そこには…すんごいモテそうなイケメン男ッ!