そんなある日、私は放課後図書室掃除が回ってきた。
毎日日替わりに回ってくる当番だ。
図書室で掃除をしてると、誰かが入ってきた。
「、、あの、ごめんなさい。まだ、掃除が終わってなくて、、」
そういいながら目をあげてその人をみてみると、、
!!!!
新崎くんだった。
「湯崎、、」
何でいるの?!
でも、そんなことより逃げないと!!
全力で走った。
「湯崎っ!!!」
新崎くんが叫んでたけど無視した。
ごめんね、、、
振り向きたいけど向けなくて、、
そう思うと涙がでてきた。



屋上まできちゃった、、
乱れた息と涙を止めようとしたとき、
「湯崎!!」
!!!!
追いかけてきたんだ!
「こないでっ!」
叫んでしまった。。
そういったのが嫌でまた涙がでてきた。
「、、湯崎、、俺はみたいんだ。本当の姿。」
そういって、近づいてきた。
涙がもっとでてきた。
新崎くんが涙をぬぐってくれて、そして、
顔を近づけ、、
チュ
キスをした。
「ごめん。」
そういった瞬間、眼帯が私から外れた。



!!!!!
頭がまっしろになってる。
あぁ、どうしよう。
とられちゃったよ。。
絶対変って思ってるよね。
そうおもって隠すと、
「きれいじゃん。何で隠すんだよ。」
えっ?
きれいっていった?
どこが?
「、、変って思わないの?」
「なんで、変なんだよ。むっちゃいいじゃん」
っ!!!
うれしい。そんなの言われたのはじめて。
「でも、みんなとちがうし、、」
「ちがうのがいけないのかよ。そうじゃないだろ?それが、個性っていういいやつじゃん」
そういわれた瞬間、体の力がスーとぬけていった。
あぁ、そう考えたらよかったんだ。
「うれしい。ありがとう。
あのね、実はこの目が嫌で眼帯をしてたの。みんなには、怪我っていってた。こんな目みんなと違いすぎて浮くとおもったから。」
「うかねーよ。たしかに驚くかもしれねーけどみんな絶対そっちがいいっていう。
俺もそう思うし、、その、そっちの方がかわいいし。。。」
!!!!!
そんな、かわいいなんて。
私に似合う言葉じゃないよ。
でも、新崎くんに言われてとてもうれしい。ドキドキする。この音、新崎くんに聞かれちゃいそう。
「、、あ、ありがとう」
「じゃ、帰ろーぜ!」
「あっ、うん。」
そのあと、二人でかえった。
その間、ずっとドキドキしてた。
これってなんで、何でこんなドキドキしてるの?これはなに?