ヒナタの家に着くと、どうぞ、と中へ入れてくれる。

キッチンでは、女の子が二人で鍋を煮込んでいた。

コウタが狙ってる可愛い系は、肩上で内巻きにした濃い茶色の髪で、大きな目、小さいけど鼻筋が通った鼻に所謂おちょぼ口の童顔のアヤ。


確かに可愛いな、と積極的に話しかけるコウタをみて、ちょっと笑える。



「鍋通るよ」



声がして、ちょっと避けて通り道を作ると、鍋を持った女の子にドキリと心臓が音をたてた。




一目惚れ?