イブの日。
合コンで意気投合したというヒナタの家に行く前にコウタの家の近くに3人で待ち合わせた。
大学生6人が集まるので、飲み物を大量に買って持っていく。
ヒナタちゃんの家は買い物したスーパーから歩いて5分ほどらしい。
「男3人でイブを過ごすより、女の子がいた方が楽しいだろ?」
「そう言うコウタは狙ってるんだろ?」
「はは、まあな。
そういう訳だから協力しろよ?」
「どうするよ?ショウタ」
「邪魔したら絶対恨まれるだろ?」
コウタは人柄がよく、老若男女に好かれる。
気のいいヤツだから、協力しないわけはない。
既に陽が落ちて暗い道を歩きながら、コウタが携帯で道順を確認していた。