言わないでいたことが、傷つけたのか、ショウタを。
叩かれた軽い痛みとショックは気にならない。

それよりも見たことない痛々しいショウタの姿に胸が傷んだ。


「なんで産みたかった?」

「なんでって……」


言いながら、ショウタの顔から視線を逸らした。

ホントのことを言うと、向き合うことになる。
ショウタと自分とミズトと。


覚悟を決めてショウタをみた。