平日の休みの日。
今までと変わらず、昼頃にバイトがあるというショウタを送り出した。

近況を話すことも、次の予定も約束もしない、いつも通りの別れ。

もう、会わない、そんな雰囲気はなかった。

ドアが閉まり、足音が聞こえなくなっても、ショウタが出ていった玄関からしばらく動けなかった。