出会った時、私は誰も信じられなかった。
傷つくことが怖くて、ショウタの気持ちなんて何も考えていなかったし、見ようともしなかった。
時々会うことで本当は近くにいてくれることを、支えにしていたんだ。
いつか終わる関係だと、勝手に決めつけていたのは、終わらせるのはショウタだと思っていたから。
再会してからも、ショウタや回りの人にすべての行動を任せていたから………?
いつか結婚…………なんて、私は狡いことを言っていた。
何故、具体的な時期ではなくて、いつかって言ったのだろう。
叔母夫婦に頼り、母も来てくれる、今の生活が、それで安定していたから。
私は、誰にも誠実ではなく、周りの人に頼りきった狡い人間だったんだ。
みんなの優しさに甘えて、都合良くヌクヌクと生活してきたんだ。