「お前もシャワーしてきたら?」
Tシャツに短パン姿で出てきたショウタに言われる。
「……そうね」
どこまで偉そうなんだ?
ここは、私の家なんだよ?
驚きながらもとりあえずシャワーをしようと、浴室に行く。
タオルはちゃんと使ったらしい。
着替えも持ってきていたのか、洗濯機に脱いだ下着が入っている。
ま、いいけど
頬が緩む。
シャワーを終えて部屋に戻ると、ニュースを見ていたショウタが振り向く。
「お帰り、マイカ」
ニヤッとするショウタをちょっとみて、ドライヤーで髪を乾かす。
ドキドキしていることは、気付かれたくない。
髪を乾かして、ドライヤーのコンセントを抜いて片付ける。
顔を見ると、ドキドキしていることを見抜かれてしまいそうで、顔を見られなかった。