家に戻るとすぐに風呂を入れた。
コバヤシさんに掴まれた腕が気持ち悪い。

「私、お風呂いくわ」

「ああ」


お風呂に順に入り、ソファに座ってると、ショウタも出てきて私のとなりに座った。


「マイカ、やっぱり結婚しよう」

「……」

「それは、俺、振られてるってこと?」

「違う。違うわ。怖いのよ。それだけ」

「何が?」

「分からない。

でもショウタじゃなきゃ嫌なの。
あなたが好きなのよ。
他の人と結婚したいわけじゃない」