叔母の家のドアを開けて、ただいま、と言うと奥から叔母が出てきた。
「あら、お帰り。
ショウタさんも一緒だったの?」
「帰り道で会ったのよ。ミズトは?」
「もう寝ちゃったからこのまま寝かせたら?
明日はミズト病院でしょ?何時?」
「9時半に出るつもり。
ミズト大丈夫だった?」
「なんでも食べられそうよ?
もう朝まで預かるから、ゆっくりケンカでもしてきなさい」
クスッと笑って叔母さんがドアを閉めようと玄関に降りてきた。
「……え?」
引き戸の玄関を閉め出され、ギクシャクしてるのバレてたか、と顔を見合わせて苦笑いした。