目を見開いてショウタをみた。

「やっぱりな。

で?付き合うの?」

「そ、そんなわけないでしょ?
ちょっと驚いただけよ」

「マイカ。うるさく言いたくないけど、仕事以外で男と二人はやめてくれよ。
特にお前に気があるヤツとは」


二人になりたかったんじゃないと、分かってくれたのか分からないけど

「分かった」

と呟くように言った。


「断るんだろ?」

「うん」

ため息を、大きくついたショウタ。

「だよな。

偶然俺があの店にいなかったら、黙ってるつもりだった?」

「……ショウタだっていちいち私に報告しないでしょ?」

「どうだろ?」

あの女を思い出していた。


「……遅くなるから、帰ろ」


ショウタが車を発進させた。


「ショウタは、どうしてスーパーにいたの?」

「ちょっとトイレに寄っただけ」

「ちょうど来たところだったの?」

「うん」

叔母の家に着いて車を停めた。