カラオケも終わり、店から外へ出ると、ピシッと空気が氷っている。

「同じ方向だろ?帰ろう」

隣に来て自然と一緒に帰る提案をするショウタ。

「…そうだね。
ヒナタは?」

「私はすぐ近くだから歩いて帰るわ」

「また連絡するよ、気を付けてね」


ショウタと歩き始める。

コウタはアヤを送っていくらしい。
野暮なことは言わない、ニヤリとヒナタと顔を見合わせると、それぞれ帰途についた。