ショウタが嫌じゃない。

「今のままでも生活できるから、何となく……結婚したいって思わない、のかな?」

『ほとんど毎週きてくれるんでしょ?』

「うん」

『だからじゃない?』

「うん?」

『来てくれることが当たり前なのよ、マイカは』

「……」

そうかもしれない。

『それにミズト君がいるから、今更恋愛しなくても女としてっていうか、すっかりお母さんなのよ。

結婚しないなら、子供だけショウタ君の家に引き取るって言われたら迷わないでしょ?』

「うん」

『まわりの人がマイカの気持ちを待ってるんだよ。
急かしながらも強要しないんでしょ?』

私の気持ち?

『マイカは他の誰かを好きになることありそう?考えられる?』

「それはない」