連休も今日で終わる。
ミズトを寝かして、明日の保育園の用意をして、一息ついた。

携帯で電話をかける。

『もしもし?マイカ?』

「もしもし?久しぶり、ナツカ」

『元気?ミズト君も?』

「うん、久しぶり」

高校は転校しなかったので、ナツカとは高校3年間同じクラスだった。

ショウタから逃げていた間も、時々連絡をとっていたし、遊びにも来てくれたことがある。
すべての事情を知っている唯一の友達だった。

最近のことを話す。
ショウタやまわりから結婚を急かされてることやストーカーまがいの女が来たこと。


「……なんだか、結婚にスイッチ入らないのよね」

『うーん、マイカのまわりにいる一人としては、さっさと結婚した方がいいんじゃない?って思うよ。

でも、踏み切れないんでしょ?
ショウタ君が嫌なの?

結婚が嫌なの?』

「……………」