その後もしばらく喋って新しい連絡先を知らせて電話を切った。

「……ショウタ、ありがとう」

「いや。ヒナタちゃんにも掛けるよ」

また携帯を触り耳に当てる。

「もしもし?……うん……ちょっと待てよ」

また携帯を差し出される。
受け取って耳に当てた。

「もしもし?」

『マイカ?』

「ヒナタ。ごめんね」

『……何よ?連絡しなさいよ?待ってたのに……』

「ごめん、ありがとう」

『細かい話はゆっくり聞くわ。
またアヤと遊びに行く。
マイカは断れないわよ、分かってる?』

「うん…分かってる」

『子供がいるんだって?』

「うん」

『二人とも元気なのね?』

「うん。ヒナタも?」

『私は子供いないけどね。仕事ばかりの生活だわ。
いつ行こうかしら、大丈夫よね?』

「いつでもいいよ」

『分かったわ、また連絡しなよ?』

新しい連絡先を教えて電話を切った。