ビールを取りに行くと背中に声をかけられる。

「マイカ?コウタに電話していいか?
……多分アヤちゃんも一緒にいる。

アイツらにはマイカと会ったことは言ってあるよ。
まだ、連絡してないだろ?」

「うん」

「一応心配してくれてるから」

「連絡しなきゃ、とは思ってたんだけどね……へへ」

「まあ、ちょっと電話するから」

携帯を触りだしたショウタから目を逸らして缶ビールを開けてテレビをぼんやりみる。

勝手にいなくなった私をどう思ってるのか不安だった。