ミズトと一緒に寝てしまったと思ったショウタが起きてきた。

「ちょっと寝たよ」

苦笑いのショウタに顔がほころぶ。

「私もミズトと横になって寝てしまうこと時々あるわ。
疲れてると眠くなっちゃう」

「ビール飲む?」

「そうね」

ビールを取りに行くと背中に声をかけられる。


「マイカ?コウタに電話していいか?
……多分アヤちゃんも一緒にいる。

アイツらにはマイカと会ったことは言ってあるよ。
まだ、連絡してないだろ?」

「うん」

「一応心配してくれてるから」

「連絡しなきゃ、とは思ってたんだけどね……へへ」

「まあ、ちょっと電話するから」



携帯を触りだしたショウタから目を逸らして缶ビールを開けてテレビをぼんやりみる。



勝手にいなくなった私をどう思ってるのか不安だった。