「……ちゃん、あーちゃ」
目が覚めた。
ミズトが顔を触って、お母さん、と言いたいらしく、あーちゃん、と呼んでいた。
「おはよーミズト」
「あー」
ミズトのニッコリ顔が目の前に来た。
素敵な目覚まし。
ドアの方を見ると、ニコニコしたショウタが見ていた。
「起きた?」
「おはよう、今何時?」
「7時、ミズトは早起きだな。
祝日も6時起きだった」
一遊びしたのだろう。
車のおもちゃが散らかっている。
「朝御飯だね、作るわ」
「布団片付けるから、朝飯頼むよ」
「分かったわ、でも、後で布団干そうかな」
「じゃあ、畳んでおくよ」
ショウタとミズトが遊ぶ声を聞きながら朝食を作り、3人で食べた。