夕食をみんなで食べて、後片付けをしてから、お茶を飲んでいると、叔父が口を開いた。
「お前たち、結婚はしないのか?」
ショウタと顔を見合わせて微笑む。
「いつかは、するわ」
「そうか、良かった」
私が言ったことで、みんな驚いて喜んでくれる。
「でも、いつ?」
「いつかは……」
叔母に答えると、母が
「来年は転勤かもしれないでしょ?」
「はい」
ショウタが答える。
「なんだかねぇ、マイカが逃げて勝手に産んだから是非もらってください、って気分なのよね。
嫁に出すって感じでもないし。
ミズトもいるんだから、早く結婚した方がいいんじゃない?」
「……そうね」
つい歯切れが悪くなってしまう。
「まあ、とりあえず今日は私はヨウコのところに泊まるわ。
クタクタなのよ」
「そうなの?
ってか、そろそろ帰ろうかな?」
玄関でミズトを見送るために並んだ母と叔母に、おやすみと挨拶をして、3人で家に戻った。