全員がお茶を飲み終えると、カガワさんが話始めた。
「今日は示談も最終交渉だったとか。
無事におわりましたか?
あなたを傷つけた社員は、退職になりました。
個人的な感情ではあっても、社員の関係に巻き込んでしまい、申し訳ありません。
会社としても大変遺憾におもっています。
キリノ課長もセオ君も、仕事の方はこれからも頑張ってもらいますよ。
では、そろそろ失礼しようか」
微笑んで頷くだけの返事になった。
3人の男の人が立ち上がると、ショウタも立ち上がり、見送ろうとするが
「マイカさんといてあげなさい、また仕事で会おう。
マイカさんもお元気で、またお会いしましょう」
専務のカガワさんの一言に立ち止まった。
「ありがとうございます」
ショウタが丁寧に挨拶をして、母が3人を送って行った。
「はぁ~、ビックリした」
「俺も……」
お茶を一口飲む。
しばらくして、母が戻ってきた。