母もショウタも目を通して、印鑑を押した。
「これを相手方に渡したら成立です。
すぐに慰謝料を振り込むように連絡します。
振り込みの確認ができたら、書類を相手方に渡して成立になります。
一安心ですね」
「ありがとうございました」
「もう相手方の人に会うことはないですよ、それが示談の条件でしたからね。
一応、伝えますが、相手方の人も反省してるようです。
それを信じようと信じまいとあなた方の自由です。
あなた達の前に現れないことでしか、信じさせることはできないので直接の謝罪も断りました。
もう不安にならずに幸せに生きていってください」
そう言って頭を下げた。
「では、私はこれで…
また連絡します」
「ありがとうございました」
ヒガキさんが帰っていった。