「あの人は今、どうしてるの?」

「多分実家の両親が身元引受人になって連れて帰るはずよ。
会社としては謹慎になったの。
実家は遠いところだから、暫く会社にも来ないでしょうね。

あの子が襲った相手が、同じ職場の付き合ってる人で、それがまあ、上司の娘だから、会社にバレたってことよね。

この先のことはちょっと分からない。
でも、働きに来ることはできないんじゃない?
示談はどうするのかちょっと分からないわ」

「弁護士が来るかもしれないの?」

不安が沸き上がる。

「こっちは代理人立てたから、マイカが直接会うことはないわ。
何らかの連絡があったら私に連絡しなさい。

それにしても、とりあえずこの話はおしまい。

ミズトと遊んで帰るわ」


心配してくれていることは、痛いほど分かる。
折角の休日をこうして来てくれたのだから、感謝の気持ちを感じている。