朝8時。

ピンポン、ピンポン、ピンポン………

立て続けに鳴り響くドアフォン。

ショウタに出て貰うと母だった。


「早すぎよ」

「マイカ、大丈夫?」

心配そうな顔で聞いてくれた。

「大丈夫よ」

「良かったわ。
もうすぐ弁護士のヒガキさんが来るから。
話は詳しく、要望は妥協しないのよ?」

「わかってる」


みんな揃っているのをみて、ミズトは喜んでいる。

ニコニコ笑いながら、遊ぼ、とそばに行く。

母はスッカリおばあちゃんの顔で遊んでいた。