「責任を感じてるの?」
「俺がここに来たから。
俺がマイカを離せないからこんなことになったんだろ」
責任を感じていると言うより、傷ついているような表情。
「あの人に、ずっと誘われてたの?」
「…ああ」
ちょっと目線を逸らせたショウタの顔を見た。
「つきあってたの?」
私をしっかり見てくれる。
「ない。お前に再会する前もない。
断り続けてたよ。本当だから」
「……信じるわ」
ちょっとホッとしたような顔になった。
「さっき課長から電話があって、明日来るって」
「そう」
忙しいのに、とも思うが来ないで、とは言えない。
「今日は疲れたわ。
寝るまで隣にいてくれる?」
「わかってる」
布団に行き、手を繋いだ。
ショウタが隣にいることに安心して、段々と眠りについた。