警察官が出ていって玄関を閉めると


「ごめん」


ショウタが言った。


「なんでショウタが謝るの?」

「いや、俺がいたのに。大丈夫か?」


「大丈夫じゃない!」


思いきりショウタに抱きついた。

怖かったし痛かった。

優しく頭を撫でてくれる。

「なんでこんなことになるのよ?」

優しく抱き締めたまま、落ち着くまで待ってくれた。

しばらくして、ショウタがお母さんに連絡を入れ、携帯で話していた。



はい、ええ、わかりました。

その繰り返しの電話口のショウタをみる。

電話を終えて、私の横に来ると、腕をとって抱きしめられた。