「パトロール中に偶然通りかかったのです。
大丈夫ですか?
怪我はなかった?」
「大丈夫、ちょっと痛いけど」
恐らく髪はぐちゃぐちゃだろう。
「何があったのか話してください」
とりあえず家に入って警察官に、さっきからの出来事を話す。
私達二人とも名前や住所、職業をきかれた。
あのモリイさんもショウタと同じ職場で派手に片想いしていたらしい。
一通り話して、色々書き込んだ用紙の内容を確認した。
「被害届を出しますか?
出すなら、警察へ来てください。
感情のもつれなら、よく話し合うことですね」
そういって、手続きの説明などをして、警察官は帰っていった。