3月になった。
「マイカ、おかえり」
「ただいま」
土曜日の仕事を終えて、4時頃叔母の家に帰ってきた。
「ショウタさん来てるよ。
毎週末来るのも大変だろうね。うちで晩御飯食べて行きなさい」
「ありがとう」
リビング横の和室でショウタが叔父とミズトと遊んでいた。
「ただいま、ショウタいつ来たの?」
「おかえり。俺は2時頃きたよ。
朝はゆっくりしてきた」
「あ、再来週の連休にお姉ちゃんも来るわよ?
ショウタさんも来るでしょ?
姑はうちに泊まってもらおうかしら?」
お茶をお盆にのせて持ってきた叔母が穏やかに言った。
「どうしようかな?
お母さんに聞いてみるわ」
「連休だから、か。
3月の最後の週末は来れないかもしれない。
年度末は仕事が終わらないかもしれないから」
苦笑いのショウタ。
「そっか、忙しそうね、わかったわ。
叔母さん、買い物行く?」
「そうねぇ、行こうかしら。
一緒に行く?」
「行く。ショウタは?」
「行こうかな、ミズトも行く?」
「じゃあみんなで行こうか」
留守番すると言う叔父を残して出かけた。