「………」
ショウタの返事がない。
「だから、わからない。のよ」
「平日も帰ってくれば分かる?」
「そんなことは言ってない」
「俺の性格もまだわからない?」
分かりたいのに、わかろうとしてない?
「付き合って、仲良く過ごした時間はなかったから、誠実なのかはよく分からない。
けど、嫌な人じゃないって思ってたわ。
ってか、付き合うってどういうことか、よくわかんない」
学生の時に付き合ったのは、裏切り続けたあの彼氏だけ。
ショウタとは、付き合ってたわけじゃない。
「そうだな。デートもないしな。
まあ、マイカはいつも思ったことをちゃんと言ってほしい。
家族ごっこになる。か。
遊びに来るんじゃない。俺は、ここに帰って来る、そう、思ってるよ
ミズトにも会いたいし、それよりマイカと一緒にいたいから」
ショウタは、あっけらかんと、さも当たり前に言った。