母は、ショウタのことを認めるも反対もなかった。

私があの日、妊娠を告げた時に、マイカも孫も幸せになってほしい、と言ったことは、今も変わってないのだろう。


電話を終えたショウタが襖を開けて出てきて苦笑いをした。

「今からここに来るって。住所教えて?」

「えぇ?」

「本当に?」

私達親子がほぼ同時に言った。


住所を教えて、苦笑いで母を見た。


「今日、泊まるホテルを手配してくるよ。また、後で連絡する。

課長、失礼します」

玄関からショウタが出ていった。