ミズトのこと？
「まずは、セオ君のご両親には？」
「言いました。パニクってたのでまた連絡入れますが」
「そう。そりゃビックリよね？
知らない間に孫がいるんだから。
認知は反対してないの？」
「よくわかりません」
「そう。
私は、ミズトの為にも認知して結婚してほしい。
今すぐ結婚が無理なら、ちゃんと養育費を払ってほしいわ。
でも、ミズトもマイカも大切に出来ないなら、諦めてほしい。
既に生まれてるんだから、焦って結婚して離婚ってなったら、大変だものね。
結婚するのは、二人でよく話し合いなさい。
夫婦としてやっていけるか、それは、私では分からないわ。」
「はい」
返事をしたのはショウタだった。
「あーもう。話が急なのよ。
孫に会いに来たら、部下がいて、孫の父親ですって言われる私の身になってよ？
ビックリしたわよ」
「すみません。
…………俺、家に連絡入れます」
隣の部屋に行って、電話をかけ始めたショウタ。
その襖を閉めた。
