翌朝、目が覚めるとショウタとミズトが既に起きて遊んでいた。
「あ、おはよう。起きた?」
「う、よく寝たわ、今何時?」
「8時。そこにあったパン食べたよ。あと野菜ジュースも、な?ミズト?」
笑顔で私の顔を見るミズト。
二人で朝御飯を食べたらしい。
「そっか、私の朝御飯は?」
「なんかあるだろ?」
「……ないのね?」
「目についたのは食べた。
………さっき、実家に電話したよ。
ミズトのことも話した。
パニクってた。また後で連絡いれるけど……」
苦笑いのショウタ。
怒ってるのか反対してるのか、怖くて聞けない。
「お母さんには何も連絡してないわ。
お昼頃来るんじゃないかな?
驚くかなあ」
「そうか……土下座かな?」
「さあ?悪いのは私。だから……」
「悪者はいないよ。これからのことを分かってもらうつもりだから。ミズトがいるから」
「そうよね?」
お母さんの反応、ショウタのご両親の気持ち。
予想がつかないから、不安になる。
不安をかき消すように、家事をするうちに、時間が過ぎていった。