キスをしているうちに体を這うショウタの手。
止めてほしくないと力を込めて抱きつく。


こんなにも好きだったの?


寝ているミズトの横に敷いた布団に手を引かれて行く。

服の中に入る手は、温かかったが、鳥肌がたつような感覚。

体の奥が何かを待っている。


「子供産んでも変わらないんだな。
キレイだよ」

好きだと言われてから、初めて抱かれた。


思いが通じて抱かれるのは、こんなに幸せだったのだと、今、気付いた。



これから築いていく私達の新しい関係が始まった1日だった。