私のマンションの前に着いた。

ショウタも私について部屋の前に一緒に来た。
帰るつもりはないらしい。
仕方ないな、と諦めて鍵を開けた。

「ちょっと散らかってるかな、ま、いっか。
ほんとにコーヒー飲むならどうぞ」

「お邪魔します」

ショウタはニコニコと家にはいると、勝手にジャンパーを脱いで炬燵にはいっていた。

その行動に笑いながら、コーヒーを準備する。

コートを脱ぎ、エアコンをつける。
出来上がったコーヒーを炬燵に置くと

「いただきます、あ、ミルクある?」

ミルクを渡して、炬燵に足を入れて自分のマグカップに口をつけた。

ショウタとは、喋ると気が合うのか話は尽きない。

映画が好きなことや、一人暮らしならではの簡単にできる料理の話など、意外にも話が合って楽しかった。