「今すぐ結婚するのが無理なら、恋人から始めるだけ。
ミズトはすぐに認知するよ。
俺の両親にも言う。

やっと見つけたから」


「……本気なの?」




「明日もまた来るよ。今日はホテルに帰る」


泊まって、とは言わなかった。

玄関でショウタを見送る。


「もしかして、今日、長い時間、外で待ってたの?」

「……明日の昼過ぎに来るから」

ちょっと笑ってドアを閉めて姿を消した。

どのくらい待ってたのか。
申し訳ないような、うれしいような。
風邪ひかなきゃいいけど。