「マイカ……仕事は?」 課長の声が聞こえた。 「29日まで……」 「年末は……」 年末年始の話をしているのだろう。 話しかけたい衝動を堪えた。 今、話しかけても、課長に部下として紹介されて、マイカと話し合うことは出来ないだろう。 またいなくなっては困る。 課長の前からもいなくなってしまうかもしれない。 元気に生きてた。 それだけで今日は納得しよう。