その時、課長の車を見つけた。
ナンバーも同じ。
このスーパーに来ているのか?
課長の車の近くに停めて、暫く待っていると課長がベビーカーを押しながら歩いている姿が見えた。
その時、課長を小走りで追いかけて来た女性に、全身が痺れるような感覚が走る。
以前より髪が長くなっているが、見間違えるはずがない、ずっと会いたかった人。
マイカだった。
二人に見つからないよう、近くで話を盗み聞きするため、携帯を耳に当てて、立ち止まって電話する振りをした。
不審者に見えないか、不安だったが、今しかなかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…