「そっか……そうなんだ。ハハッ、スゲー楽しみ」



「え? た、楽しみ?」



「うん。だって……好きなコからの、ラブレターだから……さ」





「……はい?」





 春川君? 今、なんとおっしゃいました?




「実は俺……夏山のことが好きなんだ」


「う……うっそぉーーっ!!」



 だ、大事件だぁーーっ! 春川君が、私を好きだってぇーー!

 あ、ポストさん! 今すぐ渡したいから、私のラブレター返してぇーー! お願いぃーー!


 って揺すったって、ポストがペッと吐き出たりして返してくれるワケもなく。『一度入れた物は、もう返さんぞ!』といわんばかりに、ドンッと構えて立ってるだけだった。