「・・・お前、そんな目で星那を見てんのかー?」

「い、いや!そんなつもりは・・・!」


いや、こいつはタラシだからな。
俺は他の女をとっかえひっかえするけど、星那が俺を見てくれないから。
でも、そんなことをしても意味無いことくらいわかってる。


「星那チャン、どう?脈アリ?」

「・・・ナシ。完全に友達止まり」

「えー!お前が!?」


直で言われたんだもん。友だちで居たいって。
まだ時間は長い。焦らずゆっくり・・・な。

いいこと思いついた。
あいつ、俺がいきなり話しかけたらどんな顔するんだろうな?

「・・・でね~・・・」

七草と話す星那に近づく。


「ほーしなっ」

「ひゃあ!!?」


背後から近づいて耳元で名前を呼ぶ。
星那は、耳を塞いで顔を真っ赤にして俺を見ている。

「ぷっ・・・くくっ・・・」

「ちょっと、暁人!?やめてよぉ!」

星那は怒っているけど、俺としては思ってたのと同じ反応で満足している。

「お前、隙ありすぎだぜ~?背後がら空き!」