「帰らない!」

「帰る」


それからずっと、帰らない、帰る、のやり取り。

・・・うるさいんだけど。


「とりあえず出るぞ」

「きゃあ!?」

腕を引っ張って無理やり立たせる暁人。

フラフラの星那の腰を支える暁人。

「真白、わりぃな。」

「うん、星那のことよろしくね~」


-回想シーン 終わり-


「ってわけ。私はここまでしか知らないから、そこからは全くわからないし、詳しいことは暁人本人に聞くことね。・・・まぁ、服着てなかったんだったらありえるね~」


真顔でそんなことを言い出す真白。

っていうより、飲み会でそんな失態を晒してたなんて・・・

「でも、どうするの?暁人のこと」

「どうするって・・・忘れるしかないよね。暁人にも忘れてもらう!暁人とは友だちで居たいもん」


暁人、かわいそ~とぼそっと呟く真白。


「?なんで可哀想なの?」