「んぁ・・・」
ずきっ
「いったぁ・・・」
朝。頭の痛さで目が覚めた。
眠い目を擦りながら、周りを見渡してみる。
「あれ?ここどこ?あたしの部屋じゃない・・・ってきゃぁぁぁぁああ!!!!」
「・・・んだよ、うるせぇなあ」
左側を向くと、ドアップで目に映る小桑暁人の顔。
「な、な、な、なんでいるの!?」
「なんでって、ここ俺の家。お前、昨日酔いつぶれて連れてきてやったの」
そういえば、昨日サークルの飲み会があって、途中から記憶が無い。
「お前、覚えてないの?」
「うん」
「全部?」
「全然」
すると暁人は、ニヤリと笑って指を指す。
その指先と視線の方向を見てみると、
「・・・え!?え!!?」
下着しか付けていない、あたしの体。