これってプロポーズよね?


嬉しくて笑顔になるのを止められない。


「ありがとう。うれしい……

いつも私の我が儘ばかり聞いてもらって甘えさせてもらってるけど、誰にでも誠実な優人さんと一緒にいたい。

結婚するなら、優人さんがいい。


でも……」


「でも?」


一旦伏せた目をあげて、優人さんの顔を見た。


「私達は取引先の関係だわ。
個人的な大きな繋がりができるとどうなるのか、分からない」


「……俺との結婚はいやじゃないのだな?」


「他の人なんて考えられない。
社会的に無理なら、私は一生独身でいい……」


そこまで言ってきつく抱き締められた。


「結婚できるなら、俺は仕事辞めてもいい」


「え?」


「それくらいの覚悟してる。

ずっと一緒にいたい」